chanceがいわゆる・・・chanceがもっていってはいけないものを
咥えているとき・・・それを返して欲しいとき、
『chance, それ、おかあさんに持ってきてほしいなぁ~~。』と促すと
素直に持ってきてくれるようになった。
そのごほうびは、きちんと渡してあげることにしていた。
大きな声をだすよりもお互いに淑女的だし・・・
うん、うん・・・これは、いまさらだけど、大きな成果だと
母さんは、chanの成長をうれしく思っていたのだけれど、
思っていたのだけれど・・・・・思ってはいたのだけれど・・・・・、
おやつが、欲しいがために頼んでいないものまで
持ってきてくれるようになった・・・。
母さんは、テレビを観ない・・・・だから・・・リモコンはいらないから・・・・
ああ・・・。
つづき
テーブルの上から、さっきまで使っていた愛用のペンが消えていた。
そ知らぬ顔で、眠りについた風の彼女に向かって
『おかあさんのペンは?』というと
待ってましたとばかり・・・・
ひざかけをくわえてきた・・・・
ちがうってば・・・・・
ペン!ペン!
あ! ペンね!
とばかりに
べちょべちょになったペンをうれしそうにくわえてきた・・・・・
木目調のぺんに彫刻がほどこされていた・・・・