長く生きていますと一年のカレンダーのなかには、いろいろな記念日が
増えてきまして、それが楽しかったしあわせ記念日だったり、
悲しい思い出の日だったりするわけです。
今から24年前になりますが、わたしはひとり部屋のなかで号泣しておりました。
わたしたちの家族になるはずの小さないのちが、私たちに会わずして星になった夜でした。
今、思いますとあれから24年、あれほどの悲しみに出逢わないで歩んでこれたのは、
わたしの悲しみをすべて空に連れて行ってくれた姿なき我が子の最初で最後の
親孝行だったのだろうかと。
その日からちょうど10年後、わたしたちは偶然この子と出逢いました。
離れられない何かを感じ、この子をCHANCEと名付け我が家の
家族に迎えました。あの子が帰って来たようなそんな気がして。
それから14年。
最高に悲しかった日と最高の出逢いをした記念日の
2月26日を今年も迎えます。
きょうがしあわせであることに感謝して。