「こんにちは」と笑顔で声を掛けてきた、美しい女性をみて
ayaと私は、大きな声を上げた。
夕べ、ayaと立ち寄ったブティックでの出来事である。
あとで、計算したのだが彼女はもう20歳。
私のところで、英語を勉強していたお嬢さんだ。
高校入学と同時に私の元をはなれていったのだが、その後いろいろあって
音信不通になっていたのだ。
とてもおとなしいお嬢さんで、彼女のほうから声をかけられるなんて
当時の彼女からは、想像できないでいた。
近況を聞くと保育園の園児対象の英会話教室を手伝っているとか。
わたしは、嬉しくて嬉しくて思わず涙が込み上げた。
ずっと英語が好きでいてくれた。
勉強を続けてくれた。
職業にしてくれた。
嬉しそうに話していた彼女がこれからも幸せにすごしていくことを
祈らずにいられない。